富士見町にお住まいの依田さんは、50年の経験を積んだ鼈甲細工の ベテラン職人さん。400年の歴史を持つ日本の伝統工芸である鼈甲 細工をお父さんに学び、伝統の技を今につないでいます。

ベッコウ製品は、タイマイと云うウミガメの甲羅を加工してつくります。 この甲羅は熱を加えると柔らかくなる性質があり、丸みを付けるなど 変形させることもできます。甲羅をきれいに削って重ね、熱湯と圧力を 同時に加えると貼り合わせることができ、こうして厚みのあるベッコウ 細工の素材をつくるようです。

素材の持つ自然の模様を活かすように、削ったり形を整えたりして、 独特の肌合いと艶をもった品々、ブローチやネックレス、イヤリング などが、依田さんの手によって作り出されます。

ベッコウは素材の性質上、水分を嫌うので、使用後は、やわらかい布 などで軽く拭いて、汗や化粧品を取り除き、やわらかい紙にくるんで風 通しの良い乾燥した場所に保存するとよいそうです。

依田さんの作品に興味がおありの方は、３月１７日、１８日に市役所前 広場で開かれる調布市観光物産展で見ることができるそうですから、 どうぞ。

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