やじさんの「調布わくステ」ご案内
◆「調布わくわくステーション」5月16日(日)◆
お客さまは
深大寺そば嶋田家の当主 嶋田 太郎 さん
「今年の深大寺はお客さんで溢れて、お陰さまで私たちもうれしい悲鳴で
す」と、威勢のいい話をするのは嶋田家5代目当主の嶋田太郎さん。
いつも柔和な笑顔がいっそうほころびます。
大河ドラマ新撰組で多摩地域が注目され始め
た時に、テレビ東京の深大寺紹介番組が放映されたので、一気に人気沸騰です。
嶋田さんご自身が考案したキャッチコピー「水と緑と寺と蕎」の上に、今年は
新撰組と妖怪と」を付け足しているとのこと。ゲゲゲの鬼太郎に因んだお店も
登場したのですね。
小学生の頃、私はいつも嶋田家さんの前を通って通学していました。第2次大
戦のさなかです。記憶にあるのは青地に赤で「氷」と書いた旗が店先に掲げて
あった風景。食糧不足で米も小麦粉も一人何グラムの配給制でしたから、お金を
出しても蕎やご飯を自由に食べられる時代ではなかったのです。当然、蕎を食べ
に来る客もなく、向かいの門前蕎さんの、松や流水を配した風雅な庭も、子供達
の格好の遊び場になっていました。
長い深大寺蕎の歴史のには、現在の深大寺からは想像もできない困難な時代も
ありましたが、いつの時代も「水とそば粉」にこだわった主の蕎談義を、どうぞ
お楽しみに。
written by yaji
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