やじさんの「調布わくステ」ご案内
◆「調布わくわくステーション」 10月2日のお客さま◆
晃華学園中学・高等学校 教諭 理科主任 前島 昭弘さん
「わらじ虫の研究? 晃華学園の女生徒さんたちが?」と、 びっくり!
ダンゴ虫はマルくなるのが面白くて、私も小さい頃、時々 捕まえて遊びましたが、ワラジ虫は気持ち悪いだけで面白くも 無かったです。
「正直言って好きじゃなかったです。でも、毎日見ているうちに、 可愛くなった。」 こんな科学同好会の生徒さん達が、数年間に わたってワラジ虫の行動を観察し、推論し、実験し、考えをまと めて2度目の論文を発表しました。
そして今春、東レ理科教育賞や小柴昌俊科学教育賞・奨励賞 (平成基礎科学財団)を受賞。この科学同好会を指導したのが 前島先生です。「発表することで人の意見を聞けるし、子ども達が 自分にプライドを持つことができます。」と先生。ノーベル賞の小柴 先生の賞を頂いたときのコメントを下に掲載しました。
「クラブ活動を通して自然を感じてほしい。」「この子たちが、 いつか突然、脳死、精子バンク、告知、臓器移植などについて、 判断を求められるかも知れません。それで、生命(倫理)に考える 時間を毎週取っています。」などなど、もの静かな口調で、前島先生は とてもよいお話しをされています。
ぜひお聴き下さい。
******** 平成基礎科学財団 発表より *********
「ワラジムシを用いた創造性・主体性教育」−
前島昭弘(晃華学園中学・高等学校教諭)−
科学の方法を知ると同時に、その楽しさと奥深さを知り、生きた 生物材料、自然界に生息している生物と直接触れることによって、 自然界の多様性と生命の不思議さを感じ取ってもらうことを目指し、 実験観察をするために必要な道具を創意工夫して作成させ、自主的 に実験を進めていく態度を育成し、実験計画、実験結果の記録の仕方、 まとめ方について学び、かつ、生命について考える機会を与えること を目的としたプログラム。
written by yaji
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