◆「調布わくわくステーション」 6月25日のお客さま◆
バスケタリー作家の 高宮 紀子 さん
小学校で だったと思うのですが、わら縄をない、わら草履を
作ったことがありました。大戦中のころです。1960年頃までは、
調布は自然が一杯でした。甲州街道(新)の両側は畑ばかり、
野川の川幅は現在の2、3割程度しかなくて周りは一面のタンボ。
人が入らない山もあちこちに残っていました。
藁の正体をご存じですか?稲からお米(もみ)を穫った残りです。
藁は山ほどありました。桑の皮やシュロからも上品で丈夫な草履が
できます。山に行けば、アケビもあれば、山藤もありました。農家で
使う大小様々なカゴなどの容器は、ほとんどすべて竹製でした。
でも最近は身の回りに、自然素材を使った容器はめっきり少なくなり
ました。そのような中で、素材の持つ温か味と、形の美しさを求めて、
かご編みに魅せられた人も増えているようですね。
高宮さんは、趣味の織物から出発し、立体的な造形美の可能性を
知って「かご編み」の世界に入られたようです。20年以上前のことです。
土地毎に色々な植物があり、その植物の枝、樹皮、葉、根などの特長を
生かしてかご編み文化が育ってきました。高宮さんは、それら先人たちの
知恵を生かしながら、現代感覚のカゴ作品の創作に意欲的に取り組んで
いらっしゃいます。京王フローラルガーデンでは作り方も教えているそう
です。
さあ、どうぞ、かご編みのお話を聴いてみませんか!
written by yaji