◆「調布わくわくステーション」 2008年1月13日のお客さま◆
児童文学作家の
三輪 裕子 さん
子どもの頃、学校は嫌いだったけれど、学校の図書館は大好き、と
おっしゃる三輪さん。物語を読む楽しさから、いつしか物語を創る、本を
書く夢を膨らませます。そして、大学生の頃考えた物語を数年間練った
後、「ぼくらの夏は山小屋で」として世に出し、1982年、みごと講談社の
児童文学新人賞に輝くことになります。
以来、これまでに20冊もの子ども向けの本を出版されました。
小学校5、6年生と言えば、中学生が大人に見え、自分はもう直ぐ大人に
なれるぞ、なれるのかな、と思う年頃。でも、親から見ればまだまだ子供で、
一人旅させるにも、駅まで行って列車に乗せ、田舎のおじいちゃんが
フォームで待っている光景が似つかわしく思えます。でも、その子が自分で
旅の計画をつくり、一人で出かけたら、どんなにか その子はわくわくし、心
細さを味わい、「やった!」と思うことだろう。
三輪さんの創る物語は、子どもたちの冒険心と、優しさと、喜びに満ちて
いるようです。たぶん、旅行が大好きで、「山を下りて『乾杯!』とビールを
飲んだとたんに、ころっといきたい」と書くほど山登り好きの三輪さんだから
書けるのでしょうね。
三輪さんは、今日も愛用のチャリで、あなたの横を走り抜けたかもしれま
せんよ。病もあるけど感じさせない、「今しかできないことをやって行こう」を
信条とする三輪さんの、元気なお話をお楽しみに。
written by yaji