◆「調布わくわくステーション」 2008年2月17日のお客さま◆
造形作家の 吉田 富久一 さん
もう7,8年前ですが、旧甲州街道沿いの“ちょうふだぞう”の前で、
不思議な形の展示品、白い箱のような、小さな家のような形の作品を
見たことがありました。「なに、これ?」と、誰にも気になりそうな存在
でしたから、記憶にある方も多いと思いますが、あれが造形作家・吉田
さんの作品だったのですね。
学生時代の吉田さんは、芸術作品は自己を表現したものと考えていた
そうです。ところが、教師として山深い里の高校に赴任して、自然は自分と
相対するものではなく、山・大地・自分は1つに連なり、自己は一体となって
自然に融け込んでいることに気づき、芸術は自己確認の表出と考えるように
なったようです。
国領のあくろす2階に、吉田さんの絵画が展示されています。この作品は
このような転機の頃の作品とのことです。(ただし、展示会などで壁面が
利用されている時は、見ることができません。)
吉田さんは14,5年前から調布で個展を開くなど、市内でいろいろな活動を
されていましたが、6年前に国領に移り住まわれたそうです。絵画教室で教え
たり、「チーム夢人間」で子どもたちを指導したりされています。子どもたち
からは“全く違う次元からの見方”を教えられることもあるそうです。
吉田さんのお話、興味津々と思いますので、放送をお楽しみに。なお、
2月7日から布田のアートギャラリで吉田さんのポスター展が始まっている
そうです。
written by yaji