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◆「調布わくわくステーション」 2008年2月24日のお客さま◆
“ラビット”の伊藤自動車
伊藤 憲一 さん
昭和の前半生まれの人にとっては、“ラビット”と聞けばウサギよりも
スクーターを思い浮かべるのではないでしょうか。
戦闘機を造っていた中島飛行機は、戦後社名も富士産業(後の富士
重工)と改め、平和産業への転換を模索する中で、米軍関係者が持ち
込んだスクーターに着目し1946年開発に着手、翌年“ラビット”と名付け
て発売した。自動車が道路を埋めている現在とは異なり、スクーターが
颯爽と街中を走れた当時、ラビットは軽便な移動手段として大人気を
博することになり、1950年代に最盛期を迎えたようです。
伊藤さんも、もちろんラビットをお持ちで、愛車は1955年に発売された
S-71型。2005年に封切りされた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は昭和
30年頃の日本で実際に使われていた品物を全国から集めて撮影された
ようで、三浦友和が乗ったのが伊藤さんのラビットなのだそうです。
伊藤さんは若い頃チューバ(最も低音域の金管楽器)に熱中したそう
ですが、その後祖父の代から続いていた板金塗装の道に進み、ラビット
スクーター専門の修理屋さんになったようです。ラビット以外のスクーター
や、オートバイを扱わないこともないようですが、1968年に製造中止された
“ラビット”を看板にする店があるとは驚きですね。それだけラビットファンが
多いと言うことなのでしょう。
「去年は小豆島に集まってキャンプしました。」
毎年、ラビットファンの全国集会もやっているそうです。詳しいお話は、
日曜日の放送で、どうぞ!
written by yaji