◆「調布わくわくステーション」 2008年5月4日のお客さま◆
ボランティアで箏を教えている
石森 康雄 さん
石森先生は、中学生の頃、箏(こと)の音色に惹かれて近所の
お師匠さんの門を叩き、演奏会などでは「黒一点」?で大変重宝
がられたそうです。ピアノと同じ頃から習い始めたようで、その後
国立音大に進みましたが、当時の大学は西洋音楽だけしか対象
にしていなかったそうで、箏はもっぱら学外での勉強になったよう
です。
大学を卒業後、石森さんは学校の先生になられるのですが、
音楽だけを教える専科教科担任よりクラスを受け持つ教諭になり
たくて勉強をし直し、小学校の教員免許を取得されたようです。
以来、八雲台小、柏野小、三小、二小など市内の小学校を回られる
傍ら、十年以上前から、染地の地域福祉センターで箏を教えて
いらっしゃいます。
石森先生の指導の特色は「おこと」の中に「琴音楽」を導入したこと。
伝統的な譜面に代えて西洋音楽の五線譜を用い、誰にでも分かり
易い“標準語”を採用したこと。また、左指で弦を押す力が弱くても
音が出せるよう補助の琴柱(ことじ)を採用したこと。これで高齢者や
子どもにも弾きやすくなったそうです。
箏が特別な場面で聴かれるだけの特殊な古典芸能としてはでなく、
誰にでも気軽に弾ける楽器になること・・・石森先生の夢だそうです。
written by yaji