◆「調布わくわくステーション」 2008年7月13日のお客さま◆
鬼島太鼓の会長 | 小林 春彦 さん |
毎年7月、調布銀座で開催される納涼夕市では、和太鼓の音と
元気な掛け声が鳴り響きます。木島平村から、あの鬼島太鼓の
子どもたちがやって来るのです。今年は7月24日とのこと。
25年ほど前、当時ヤマハで打楽器研究をしていた小林さんは、
乞われてこの和太鼓チームの指導を引き受けることになったようで
す。最初の晴れ舞台は昭和60年の調布市・木島平村の姉妹都市
盟約締結式典でのアトラクション出演だったとか。
1つの太鼓でメロディを奏でることは困難です。太鼓で出せるのは
音の強弱とリズム、それに、仲間が打つ別の太鼓の音が加わって、
「あたかもメロディを奏でるような旋律をつくる」(小林氏)のですから、
団員どうしの気が合ってはじめて太鼓の演奏が成り立ちます。和が
どんなに大事か、容易に想像できそうですね。
しかも、団員は小学4年生から高校生まで。高校を卒業すれば
退団ですから、毎年先輩団員がいなくなり、3年経てば高校生は
全て入れ替わってしまうチームなのです。
その鬼島太鼓が、練習に練習を重ねて、2003年、東京国際和太鼓
コンテスト・一般の部に応募し、みごと最優秀賞を獲得(優勝)。それ
ばかりか、3年後の2006年、再び同コンテストに挑戦し、再度最優秀賞
に輝いたのですから、びっくりしてしまいますね。
会長の小林さんは、子どもたちの演奏のために曲も自分で作っている
そうです。木島平の大自然を思い描きながら作るそうですから、きっと
その思いは子どもたちの心に響きやすかったのでしょう。
調布で鬼島太鼓の公演は年3回あります。7月の次は10月11日の
“フェスタ木島平”(グリーンホール)で、次は年が変わって、“春一番コン
サート”(たづくりの予定)だそうです。
国内だけでなく、毎年のように海外演奏もこなすほどに鬼島太鼓を
育てた小林さんのお話、どうぞお楽しみに。
written by yaji