◆「調布わくわくステーション」 2009年1月4日のお客さま◆
深大寺 八十八世住職 張堂 完俊さん |
張堂新住職は、昨年、執事長から深大寺八十八世住職になられ、
晋山(しんざん)式(住職になられた式典)は3月24日にとり行われ
ます。
深大寺は東京で2番目に古い古寺。昔は50ケ寺の末寺があったと
言われる格式高い寺ですが、その住職と言う言葉から想像するよりも
新住職はずっとお若く、還暦を過ぎて間もない方です。
近年、お寺にあやかった「深大寺蕎麦」が大変有名になりましたが、
住職は、以前、蕎麦の実の栽培復活に熱心に取り組んでおられま
した。その頃、浅緑の葉が茂る蕎麦畑に白い可憐な花が、しっとりと
咲き誇る美しさに魅せられて、月の光の中で能楽を聴きながらこの
花を愛でたいと始めたのが「十三夜の会」です。十三夜の晩の年中
行事になっています。また、”なんじゃもんじゃの花”が咲く春には、
毎年、東京消防音楽隊の演奏会も開かれています。
色々な市民が参加できる「深大寺音楽祭」をやりたい、中高生の
立ち寄れる寺小屋ー―学童保育所を開きたい・・・新住職の夢は、
まだまだ続くようです。
抹香臭くないお話が続くようにみえますが、世の中に潤いをもたら
してくれそうなお話ですね。悲惨な事件が頻発し、マイナス成長で
暗くなりがちな世の中だからこそ、「心に何かを食べさせたい」と
張堂住職はおっしゃいます。
年の初めに、皆さんも、夢を語ってください。
written by yaji