◆「調布わくわくステーション」 2009年3月8日のお客さま◆
貿易商社社長兼漁師の | 首藤 成昭 さん |
社員数名の貿易商社を経営している首藤さんは、魚獲りにも転進
しているそうです。趣味の釣りではありません。漁師の“仕事”です。
自分の耳を疑い、なぜ?と尋ねたくなりますね。
小さな商社の仕事では、サラリーマンの数倍は働かないとやっていけ
ないそうです。跡取りもいないし、いずれ自然を相手した、ゆったりした
仕事につきたいと、首藤さんは考えたのでしょう。
普通は農業を選ぶ方が常識的に見えますが、漁業に決めた理由が
”ふるって”います。今後20年働けるとすると、米作りなら20回しか経験
できないが、漁師なら年100日出漁するとして数年で数百回経験できる。
漁師の方が、短期間に一人前になれると考えたようです。
さっそく、東北から九州まで、8か所の漁港で実地体験して可能性を
確かめ、静岡県立漁業学園で勉強し、3年前から漁師への道をスタート
させたそうです。
経験者から学びながらも、生来の漁師さんとは違った視点から仕事を
見直しできるのは、他の業種で仕事をした人の強みでしょう。首藤さんは
過去10年間の黒潮のデータと漁獲高とを関連付けし、今年の黒潮の動き
から魚の多い漁場を予測して、早くも地元の漁師さんの信頼を得るまでに
なられたようです。
剣道もやっているそうです。染地でも、焼津の水産高校でも、竹刀を握り、
後進を指導しているそうです。
何事にも「気力」が大事とおっしゃる首藤さんのお話、お楽しみに!
written by yaji