◆「調布わくわくステーション」 2009年6月9日のお客さま◆
製本業40年の | 福山 圭助 さん(市内多摩川在住) |
福山さんは、以前は多摩川で製本屋さんをやっていたそうです
が、今は大田区で、ご兄弟で製本業をやっていらっしゃいます。
本は、大きな紙の表裏に16ページ分ずつ印刷され(8頁や4頁
ものもあります)、折り畳んで、ページ順に揃えて本1冊分にし
ます(丁合い)。それを針金や糊で綴じて表紙を付け、三方断裁
して出来あがります。(並製本)
厚表紙の上製本の場合は、糸で綴じ、三方断裁した後で背に
丸みを付け、厚表紙を貼り付けます。
福山さんは「紙は生き物」とおっしゃいます。上製本ともなると、
指先の器用さ、熟練がいっそう大事になるようです。
以前は、大量出版本の製本も手掛けていたそうですが、最近は
学校の卒業記念アルバムなど、少量もの中心だそうです。地方の
小さな学校から、5冊、10冊などの注文も受けているそうで、少量
でも大切な思い出になるものなので、細心の注意を払って仕上げる
とのことです。
福山さんは本を手にした時、まず奥付から見るそうですから、
最初に表紙側を開く私たちとは、逆なのですね。
written by yaji