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やじさんの番組案内 |
東京都埋蔵文化財センター調査研究員 田中 純男 さん 武笠 多恵子 さん |
調布のまちを歩いていると、時々遺跡の発掘調査をしている光景を
見かけます。調布は遺跡の多い町なのでしょうね。でも発掘現場の 見学会まで開いた例は、過去にはあまり聞かなかったのですが、 飛田給北遺跡で昨年11月21日に見学会を行ったら、300名以上の
人が訪れたそうです。
この遺跡は味の素スタジアムの西側、雑木林のあったところで、
田中さんや武笠さんたちは昨年8月から発掘調査を始めました。ここ
から、古墳時代後期のものとみられる竪穴住居跡が9軒と掘立柱
建物跡、かまどの跡や石器の道具類などが出土したそうです。
田中さんは小学校の頃から遺物拾いをはじめた考古学好きで、
埋蔵文化財センター歴32年の大ベテラン、武笠さんは大学生の時に
府中郵便局の所の調査に参加したのが契機だそうですが、調査歴
は28年、お二人とも大そうな経験者です。
発掘では遺跡なのかどうか見分ける力が必要なのですが、慣れて
くると「土の顔つき」で分かるそうです。顔つきをみて、壊さないよう、
慎重に掘っていくそうです。出てきそうな時は、きっとワクワクするで
しょうね。
調査現場では、よくボランティアの参加者を見かけますが、最初は
土に慣れるところから始めて、徐々に徐々に本格的な作業に進む
よう、指導するのだそうです。
飛田給北遺跡の調査は1月末で終わる予定です。調布では64個所
以上の遺跡が見つかっており、沢山の出土品が郷土博物館分館に
展示、保存されています。武笠さんもお勧めですが、時間があったら
一度訪れて、あなたの近所の遺跡を調べてみてはいかがですか。
written by yaji |
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