今年初め、調布市文化会館たづくりで「86歳 調布全26町を描く
川口潔スケッチ展」が開かれ、大勢の人が観賞に訪れ感動していました。
川口さんは、2年半前に亡くなられた奥さまと一緒に歩いた道々を
思いながら、とうとう市内全26町をスケッチして回ったそうです。
風景や人々の佇まいなどから受けた感動を大事にしている川口さん。
印象が薄れない内に描きとめたいので、“水彩画”なのだそうです。
「絵画は心が感動したものの表現。自分が感動するから、その絵を見て
人も感動してくれます」と云った中川一政画伯の言葉に心から共感して
いらっしゃいます。
小さな漁港や、藁ぶき屋根の山村、そこに生活している人たちの姿を、
会話で得られた雰囲気と共に描く、それが川口さん流のようで、スケッチ
ブックを持って全国、海外にまで出かけるそうです。・・・だから川口さん
の絵は温かみがあるのかも、と言われています。
調布は、緑が多く、けばけばしい建物が少なく、野川の水がいい、と
川口さん。これからも、たくさん描いてほしいですね。