最近、布多天神の境内がずいぶん変わったのにお気づきですか?
鳥居を直し、門や塀が真新しくきれいになっただけでなく、夜の装いが
すっかり親しみやすくなっています。大きな樹木に覆われて足を踏み
入れにくかった暗がりが、温かい灯りで人を惹きつける雰囲気に変わ
りました。この照明をデザインしたのが矢野さんです。
矢野さんが照明デザイナーを志すようになったのは、高校の時、照明
アーティストの逢坂卓郎さんの作品に出会った衝撃からだそうです。
その後ライティング プランナーズ アソシエーツの面出薫社長に出会い、
建築照明の道へ進むことになります。
太陽の光は全部好きとおっしゃる矢野さん、とりわけ好きなのが、地上
に闇が立ち込め始め、天空は青く彩られる「ブルー・モメント」の時間だ
そうです。この瞬間こそ、自然光とオレンジ色の電球色とが最も美しく
マッチする時間だそうです。
矢野さんの夢は、自然の闇と光と人工の光とを調和させて、調布中の
建物や空間を、陰影のある照明で包み込むこととか。調布が夜の
景観を自慢できる町になるよう頑張って下さることを期待しましょう。