やじさんの番組案内 東京都埋蔵文化財センター調査研究員 田中 純男 さん 武笠 多恵子 さん
ヘッドフォン
調布わくわくステーション
マイク
「調布わくわくステーション」はどんな番組? 調布市民放送局トップページ    「ゲストの皆さまへ」




上の■(ストップ)ボタンを押せば音声は消えます。
またスタートボタンを押せば音声が聞こえます。
15分間の放送のうち、インタビュー部分の13分間をお聞きいただけます。
なお、放送した音声を圧縮しておりますので、お聞きづらい点、ご了承下さい。

やじさんの番組案内
東京都埋蔵文化財センター調査研究員 田中 純男 さん 武笠 多恵子 さん

 調布のまちを歩いていると、時々遺跡の発掘調査をしている光景を 見かけます。調布は遺跡の多い町なのでしょうね。でも発掘現場の 見学会まで開いた例は、過去にはあまり聞かなかったのですが、 飛田給北遺跡で昨年11月21日に見学会を行ったら、300名以上の 人が訪れたそうです。

 この遺跡は味の素スタジアムの西側、雑木林のあったところで、 田中さんや武笠さんたちは昨年8月から発掘調査を始めました。ここ から、古墳時代後期のものとみられる竪穴住居跡が9軒と掘立柱 建物跡、かまどの跡や石器の道具類などが出土したそうです。

 田中さんは小学校の頃から遺物拾いをはじめた考古学好きで、 埋蔵文化財センター歴32年の大ベテラン、武笠さんは大学生の時に 府中郵便局の所の調査に参加したのが契機だそうですが、調査歴 は28年、お二人とも大そうな経験者です。
 発掘では遺跡なのかどうか見分ける力が必要なのですが、慣れて くると「土の顔つき」で分かるそうです。顔つきをみて、壊さないよう、 慎重に掘っていくそうです。出てきそうな時は、きっとワクワクするで しょうね。

 調査現場では、よくボランティアの参加者を見かけますが、最初は 土に慣れるところから始めて、徐々に徐々に本格的な作業に進む よう、指導するのだそうです。

 飛田給北遺跡の調査は1月末で終わる予定です。調布では64個所 以上の遺跡が見つかっており、沢山の出土品が郷土博物館分館に 展示、保存されています。武笠さんもお勧めですが、時間があったら 一度訪れて、あなたの近所の遺跡を調べてみてはいかがですか。

 
                             
                                                           written by yaji

Copyright(C) catch All Rights Reserved.